Searchina

メニュー

ビジネス

川崎近海汽船は戻り試す、20年3月期減益予想だが再上振れ余地

2019-12-02 09:36

 川崎近海汽船 <9179> (東2)は近海輸送と内航輸送を主力としている。20年3月期減益予想(利益予想を上方修正して減益幅縮小)だが、再上振れ余地がありそうだ。株価は安値圏モミ合いから上放れて水準を切り上げている。基調転換して戻りを試す展開を期待したい。
 
■近海輸送と内航輸送が主力
 
 石炭・木材・鋼材輸送などの近海部門、石炭・石灰石・紙製品・農産品輸送やフェリー輸送などの内航部門、日本近海における海洋資源開発・探査・掘削設備・洋上再生可能エネルギー設備に関わるオフショア支援船事業(OSV部門)を展開している。19年3月期の売上高構成比は近海部門28%、内航部門67%、OSV部門5%、その他0%だった。
 
 内航部門では、トラックドライバー不足に対応した長距離幹線輸送のモーダルシフトの受け皿となるべく、フェリー輸送の航路拡大を推進している。OSV部門では、子会社のオフショア・オペレーション(OOC)がオフショア・ジャパン(OJC)を18年7月吸収合併した。また日本初のLNG燃料フェリー就航に向けて、川崎汽船 <9107> と共同で技術的検証を本格化している。
 
 収益面では輸送量、運賃市況、為替、燃料油価格、および燃料油価格変動に伴う燃料調整金などが影響する特性がある。また季節要因として第1四半期は入渠費用が増える傾向がある。
 
■中期経営計画で22年3月期営業利益32億円目標
 
 中期経営計画(20年3月期~22年3月期)では、経営目標値に22年3月期売上高532億円(近海184億円、内航326億円、OSV22億円)、営業利益32億円(近海3億50百万円、内航26億50百万円、OSV2億円)、経常利益32億円、純利益21億円、ROE7.0%、DER0.45倍などを掲げている。前提条件は為替が1ドル=108円、燃料油価格(国内)が7万1300円/KLで、新造船等に対する投資額は3年総額143億円予定としている。
 
 近海部門では船隊整備や商圏維持・拡大によって、長期的な収支安定を目指す。内航部門では新鋭船の投入、陸上輸送から海上輸送への転換を図るモーダルシフトの促進によって、海上輸送の掘り起こしおよび収益力の向上に取り組む。OSV部門ではオフショア支援船事業の充実化で収益拡大を図る。20年1月適用開始のSOx規制(船舶用燃料油の低硫黄化環境規制)については適切な対応に取り組む。
 
■20年3月期減益予想だが再上振れ余地
 
 20年3月期連結業績予想(10月31日に売上高を下方、利益を上方修正して減益幅縮小)は、売上高が19年3月期比1.6%減の450億円、営業利益が5.3%減の19億円、経常利益が9.6%減の18億50百万円、純利益が14.6%減の14億50百万円としている。配当予想は19年3月期と同額の120円(第2四半期末60円、期末60円)である。
 
 第2四半期累計は、売上高が前年同期比1.4%増の225億05百万円、営業利益が2.1倍の14億44百万円、経常利益が83.8%増の13億98百万円、純利益が21.2%増の10億86百万円だった。
 
 近海部門の運賃市況が想定を下回ったことなどで売上高は計画未達だが、内航部門のフェリー輸送で乗船が想定を上回ったこと、定期船輸送で運航船の入れ替えが各航路で奏功したこと、燃料油価格が想定を下回ったことなどで、各利益は計画超の大幅増益だった。近海部門は3.5%減収で赤字化、内航部門は3.0%増収で2.5倍増益、子会社で展開するOSVは9.5%増収で黒字化した。また船隊整備の一環で内航船1隻を売却し、特別利益に固定資産売却益を計上した。
 
 通期のセグメント別計画は、近海部門の売上高が126億円で営業利益が50百万円の赤字、内航部門(その他含む)の売上高が304億円で営業利益が19億円、OSV部門の売上高が20億円で営業利益が50百万円としている。
 
 通期は20年1月適用開始のSOx規制の影響、燃料油価格に連動する燃料調整金収入の減少などを織り込んで減益予想(期初計画に対して減益幅縮小見込み)だが、第2四半期累計の進捗率は売上高50.0%、営業利益76.0%と順調である。通期再上振れ余地がありそうだ。なお下期の前提条件は為替が1ドル=106円(前回想定108円)、燃料油価格が5万9100円/KL(同7万1300円/KL)としている。
 
■株価は戻り試す
 
 株価は安値圏モミ合いから上放れて水準を切り上げている。基調転換して戻りを試す展開を期待したい。11月29日の終値は3110円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS493円94銭で算出)は約6倍、今期予想配当利回り(会社予想の120円で算出)は約3.9%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS8762円35銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約92億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR) /*snsボタン*/

PALTEKは底値圏、19年12月期減益予想だがソリューション事業の進展期待(2019/08/30)
ソラストは戻り高値圏、20年3月期1Q営業減益だが通期2桁増収増益・連続増配予想(2019/08/30)

[ベトナム株]セラミックタイル生産量、ベトナムは世界4位―年産能力7億m2

[ベトナム株]セラミックタイル生産量、ベトナ...

【香港IPO】環境にやさしい不動産開発の景業名邦の初値は公募価格を4%上回る

【香港IPO】環境にやさしい不動産開発の景業...

【為替本日の注目点】米中貿易協議の合意観測再び強まる

【為替本日の注目点】米中貿易協議の合意観測再...

[ベトナム株]イオン5号店、ハノイで12月5日オープン

[ベトナム株]イオン5号店、ハノイで12月5...

【為替本日の注目点】ドル円続落し108円台半ばへ

【為替本日の注目点】ドル円続落し108円台半ばへ


Copyrightc Morningstar Japan K.K. All Rights Reserved. トップ