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【為替本日の注目点】英財務相辞任でポンド上昇

2020-02-14 09:38

 ドル円は新型コロナウイルスの感染拡大が止まっていないとの観測から小幅に下落。109円65銭まで売られたが、下値も限定的。ユーロドルは小幅ながら続落し、1.0834までユーロ安が進む。ユーロは対円でも売られ、昨年10月以来となる118円台後半まで下落。ジャビド財務相が辞任したことでポンドが買われる。財政支出拡大への期待感がポンド買いにつながった。株式市場は反落。中国が発表する新型コロナウイルスに関する報道への不信感が重石に。ダウは128ドル下げ、他の主要指数も下落。債券相場反発。長期金利はやや低下し、1.61%台に。金と原油はともに続伸。

新規失業保険申請件数    →  20.5万件

1月消費者物価指数     →  0.1%

ドル/円 109.65 ~ 109.86

ユーロ/ドル 1.0834 ~ 1.0869

ユーロ/円  118.87 ~ 119.26

NYダウ  -128.11 → 29,423.31ドル

GOLD   +7.20 → 1,578.80ドル

WTI   +0.25 → 51.42ドル

米10年国債 -0.012 → 1.617%

本日の注目イベント

独 10-12月期GDP(速報値)
欧 ユーロ圏10-12月期GDP(速報値)
欧 ユーロ圏12月貿易収支 
米 1月小売売上高
米 1月輸入物価指数
米 1月鉱工業生産
米 1月設備稼働率
米 2月ミシガン大学消費者マインド(速報値)
米 メスター・クリーブランド連銀総裁講演


 昨日の早朝、ドル円は110円台前半でNYでの取引を終え、久しぶりに110円台で戻ってきましたが、8時頃に伝えられた「新型ウイルス感染症例が1日で1万4840件増えた」との報道に、ドル円は109円80銭前後まで押し戻され、結局今回も110円台を維持することはできませんでした。前日のNYでは新型コロナウイルスの感染拡大ペースが鈍化したという報道にリスクオンが強まり、ドル高、株高が進んだだけに、1日で1万4840件の感染症例の増加はややサプライズで、市場はこれに反応した恰好でした。大幅に上昇すると見られていた日経平均株価もマイナスで取引が始まり、市場は新型コロナウイルスの情報に振らされる展開が続いています。もっとも、これは中国湖北省の衛生健康委員会の感染症例に関する基準が変わったことによるもので、これまでの方法である核酸の検査キットとともに、画像スキャンで確認された症例も加えたものを発表することにしたものです。昨日のこの欄でも述べましたが、ここ2週間ほどで感染拡大が止まるのかどうかが、今後「パンデミック」に(世界的な大流行)になるかどうかの「ヤマ場」と言われています。感染者の伸びが鈍化するのかどうか、注視したいと思います。

 トランプ大統領がFRBの理事候補に指名したシェルトン氏が昨日、米上院銀行住宅委員会の公聴会で発言しました。同氏は「FRBの独立性は、その公的な信頼性において極めて重要な側面だと信じている」と述べる一方、トランプ大統領に多くの権限があるとも述べています。ブルームバーグは、同氏は前回の大統領選でトランプ氏の経済アドバイザーを務めたことを紹介し、11月の大統領選でトランプ氏が再選され、かつシェルトン氏がFRB理事に就任した場合、同氏は2022年にパウエル議長の後任に指名される可能性があると伝えています。しかし昨日の公聴会では、民主・共和の両党からその適正に問題があると指摘されていました。

 昨日イギリスのジャビド財務相が突然辞任しました。ジョンソン首相との対立が解消できず、首相は同氏を含む5人の解雇を迫っていましたが、ジャビド財務相は首相の要求を拒否し、辞任した模様です。ブルームバーグは、何の前触れもなく財務相が去ったイギリスの経済政策は先の読めない局面に入り、ジョンソン首相にとっては大きな痛手となったと評しています。このニュースでイギリスが財政支出の拡大に動くとの期待が高まり、ポンドは上昇しています。ポンド円は142円台半ばから143円台前半まで買われ、対ドルでも60ポイント程買われています。

 ドル円は109円台半ばから110円台前半で膠着状態です。「MACD」でも、ゼロの軸を中心に小動きとなっており、方向感が出ていません。日米の株式市場では連日大きな値動きが見られますが、ドル円と米債券市場では膠着感が強まっています。日本の機関投資家が、高利回りに加え、流動性や安全性を求めて米国債に投資をおこなっているとの報道もあり、継続的な米国債の購入が米長期金利を低く抑えている一方、その購入資金である円を売ってドルを買う行動が、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない割には円高が進まない一因にもなっているようです。米大統領選も相場の方向性を決定する大きな材料ですが、決定的な影響を与えるのはまだ先の話です。やはり目先の材料である、新型コロナウイルスの感染がどのように推移するのかといった報道に振り回される展開になりそうです。本日のドル円は109円40銭~110円程度と予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF) /*snsボタン*/

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