中国人民銀行が7月15日に預金準備率を0.5%引き下げる。大和総研経済調査部の主席研究員 齋藤尚登氏は7月12日に「中国:預金準備率引き下げが意図するもの」と題したレポート(全3ページ)を発表し、今回の措置の狙いを分析した。レポートの要旨は以下の通り。

◆中国人民銀行は7月15日に、預金準備率を0.5%引き下げ、中小・零細企業の資金繰りをサポートする。今回の引き下げにより、加重平均の預金準備率は9.4%から8.9%となり、預金の約1兆元(約17兆円)分が「解凍」され、貸出等に充当することが可能になる。

◆今回の預金準備率引き下げの声明文の中で、中国人民銀行は「ばらまきはしない」とした。中小・零細企業の資金繰り改善などのサポートは強化するが、一方で、金融緩和資金が不動産投資・投機などに流入しないよう、監視を強化することになろう。中小・零細企業向けには他のサポートも動員しつつ、さらなる預金準備率の引き下げについては、当面、状況を慎重に見極めようとするのではないか。(情報提供:大和総研)(イメージ写真提供:123RF)